アリペイ(支付宝、Alipay)アプリ、中国で電子身分証明書を導入へ

2018年4月24日 16:27 発信地:中国
中新社
中国で電子身分証明書を導入へ 杭州など3都市で試行始まる

オンライン証明機能を利用し、ホテルのチェックイン手続を済ませた杭州市の呉さん(2018年4月17日撮影)(c)CNS/許康平
【4月24日 CNS】身分証明書をオンラインで取得・提示ができるシステムが中国で導入されることになり、浙江省(Zhejiang)の衢州市(Quzhou)と杭州市(Hangzhou)、福建省(Fujian)福州市(Fuzhou)の3都市で17日、試行的に始まった。

 同機能は中国公安部第一研究所の身分認証プラットフォーム(CITD)が認証し、決済アプリ支付宝(アリペイ、Alipay)を通じて利用する。行政サービスとホテルのチェックイン、バスなど乗車券の購入の3場面で使うことができ、1年以内に400万人の利用者数が予想されている。

記者も体験してみた。オンライン身分証は、アリペイの「お財布」から「証書」のタブを開き、指示に従って「顔認証」などの身分認証を行う。本人だと証明・確認されれば、すぐに自分のオンライン身分証を取得できた。以後、オンライン身分証を使用する時は、オンライン証明のQRコード開いてスキャンするだけで自分の身分が証明された。

 衢州市の行政サービスセンターで、電子身分証機能を最初に利用したのは蒋さん。蒋さんはまず顔認証などを通過して本人確認をすませると、オンライン身分証を取得した。

 蒋さんは、公共積立金の照会など、これまでは身分証明書が必要だった手続きをオンライン証明で済ませ、「とても便利です」と話した。また、福州北駅では乗客の張さんがバスのチケット購入時に、杭州市のホテルでは地元市民の呉さんがチェックインでオンライン証明をそれぞれ利用した。

 オンライン証明の安全性、第三者の盗用などユーザーが最も心配する問題について、アリペイ側は、「携帯電話を紛失し、オンライン証明を他人に使われる可能性は極めて少ない。オンライン証明書の取得にはまずユーザーの指紋認証や顔認証が必要になる。またQRコード使用時にも再度顔認証などを通すようになっている」と説明。顔認識技術の精度は99.99%に近く、第三者に利用される可能性は極めて低いとの認識を示した。

 衢州市公安局の黄忠京(Huang Zhongjing)副局長は、「オンライン証明は本当の身分証明書に取って代わるものではない。しかし、保管や携帯が便利で、パスワード管理による保障など非常に安心して利用できるため、身分証明書の紛失や他人に利用されるリスクも大幅に下がるだろう」と述べた。(c)CNS/JCM/AFPBB News

※この記事は、CNS(China News Service)のニュースをJCMが日本語訳したものです。CNSは1952年に設立された中華人民共和国の国営通信社です。

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